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天文情報センター ミュージアム検討室 アーカイブ事業

ミュージアム検討室では、歴史的価値のある天文学に関わる資料の保存、整理、活用、公開をおこなっています。

また、様々な方々からの証言を機器の発見、復元に結びつける活動を行っています。

活動記録

貴重な古い観測器械・測定器械などの探索・復元・展示

 ミュージアム検討室では、使われなくなった古い観測器械、測定器械、あるいは観測の関連器械などの復元を行っています。これらからは、その時代のあらん限りの創意工夫が凝らされている事が読み取れます。復元及び展示により、このような先人の創意工夫を今後の観測器械などの開発に生かせるようにすることが願いの一つです。現在は国立天文台博物館を目指し展示を進めています。

復元した器械は、三鷹キャンパスの天文機器資料館及び子午儀資料館(レプソルド子午儀室)で見ることができます。

子午儀資料館

写真  写真

連合子午儀1号機(90mmバンベルヒ子午儀)

※画像をクリックすると大きな画像がご覧になれます。

貴重な写真・映像のデジタル化による整理・保存

国立天文台では多くの観測フィルムが撮影、製作されてきました。ただし、フィルムは時間が経てば劣化するものです。 ミュージアム検討室では発見された貴重フィルムや写真のデジタル化をすすめています。

デジタル化した写真の一部

正門および旧本館の写真

正門および門衛所

連合子午儀室の写真

連合子午儀室

麻布天文台の写真

麻布天文台

 

デジタル化したフィルムの一部

記録フィルムの写真

発見された貴重フィルム

スワロフ島日食観測紀行

Windows Media File(71MB)

タイトルスワロフ島日食観測紀行
作成者東京天文台
長さ25分
収録された期間 1958年8月25日から1958年11月22日
内容 東京港を出航してからスワロフ島に到着するまで、日食、ホノルルを経由して日本に帰港するまでが記録されている。 船内でのリクリエーションとしての赤道祭、漁業実習なども記録有。
状態もとはカラーであったと思われるが、映像はセピア色に劣化、音声は読み取れず
日食観測隊員 末元善三郎、日江井栄二郎、清水実、山下泰正(東大理)、田鍋浩義、加藤正、橋本勇
観測地 北クック諸島スワロフ島(無人さんご礁)
結果 閃光スペクトル、偏光の写真測光、大気光輝線の強度測定

ジャワ日食

Windows Media File(2.5MB)

タイトルジャワ日食(54秒)
作成者・撮影者不明
状態カラー
音声なし
内容 東京天文台が派遣した日食観測隊でジャワ島に行った1983年(昭和58年)6月11日の記録の記録と思われる。
観測隊員日江井栄二郎、清水保夫、宮崎英昭、今井英樹
観測地ジャワ島ツェプ島
結果薄雲を通してコロナの直接像を撮影。日食の様子が、時刻を示す時計と共に記録されている。

ニューギニア・ラエ日食記録

Windows Media File(13MB)

内容 1962年2月5日の日食。東京天文台から派遣された観測隊員は、斉藤国治、秦 茂、日江井栄二郎、平山 淳、中村 強
観測地ニューギニア島ラエ
結果閃光スペクトル、偏光の写真測光、大気光輝線の強度測定

写真乾板の整理

現在、どこのプロジェクトにも属さなくなった古い写真乾板は、旧図書庫及び総合情報棟3Fに保管されています。 写真は旧図書庫での作業の様子です。彗星がはっきりと写っているのが見て取れます。 保管されている乾板のプレートサイズは、カビネ、手札、手札2分の1、大角(堂平50cmシュミット)など、外国のものでは、ハーバード天文台、ドラフツプレート(1800年後期から1900年代前半)などがあります。 対象天体は、彗星、新星、球状星団、流星、日食、人工衛星など様々です。 これらを清掃、整理していくことを目標としています。

資料の山 写真乾板の例 作業中の様子

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