日時2009年12月11日 13時30分〜12月12日17時
場所:国立天文台すばる解析研究棟 大セミナー室
1 |
13:30〜13:45 | 15分 |
渡部潤一(国立天文台天文情報センター) |
「アーカイブ室とは何か」:シンポジウム開会挨拶 |
2 |
13:45〜14:25 | 40分 |
洞口俊博(国立科学博物館理工学研究部) |
「国立科学博物館所蔵の天文関係資料について」 |
3 |
14:25〜14:55 | 30分 |
大迫正弘(国立科学博物館理工学研究部) |
「国立科学博物所蔵の測地学資料について」 |
|
14:55〜15:10 | 15分 |
休憩 |
4 |
15:10〜15:30 | 20分 |
伊藤節子(元国立天文台) |
「東大南葵文庫の調査」 |
5 |
15:30〜16:00 | 30分 |
土佐誠(仙台市天文台) |
「東北大学天文教室および仙台市天文台の古い観測機器などについて」 |
6 |
16:00〜16:30 | 30分 |
嘉数次人(大阪市立科学館) |
「地域科学館における天文歴史資料の収集-大阪市科学館を例にして」 |
7 |
16:30〜17:00 | 30分 |
藤原智子(九州大学高等教育開発推進センター) |
「歴史的記録を用いた天体の長期的変動の探査」 |
8 |
17:00〜17:05 | 5分 |
渡辺文雄(上田創造館) |
「ポスター発表:望遠鏡が開いた宇宙400年展」 |
9 |
17:05〜17:35 | 30分 |
野上長俊(住友化学(株)生産技術センター 愛媛プロセスGr) |
「Archienhold 天文台(Berlin)の1世紀」 |
10 |
17:35〜18:05 | 30分 |
小沢賢二(安徽師範大学(中国)) |
「古代中国における月食記録と朔望之会について」 |
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18:15〜20:30 | | コスモス会館にて懇親会 |
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11 |
10:00分〜10:30 | 30分 |
中桐正夫(国立天文台天文情報センター アーカイブ室) |
「国立天文台子午儀資料館、天文機器資料館から国立天文台博物館へ向けて」 |
12 |
10:30分〜11:00 | 30分 |
松田浩(国立天文台天文情報センター暦計算室) |
「写真天頂筒について」 |
13 |
11:00〜11:30 | 30分 |
佐々木五郎(国立天文台先端技術センター) |
「いろいろな望遠鏡で撮影された星夜写真乾板の長期保存に向けて」 |
14 |
11:30〜12:00 | 30分 |
山崎裕子(国立天文台天文情報センター図書係) |
「一般市民による皆既日食スケッチ(1887年)の保存状況の変遷」 |
15 |
12:00〜12:30 | 30分 |
真鍋盛二(国立天文台 VLBI観測所) |
「水沢VLBI観測所所蔵の歴史的資料について」 |
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12:30〜14:00 | 1時間30分 |
休憩及び見学 ※ 見学13:00-14:00 |
16 |
14:00〜14:30 | 30分 |
平山智啓(元国立天文台) |
「人工衛星光学観測について」 |
17 |
14:30〜15:00 | 30分 |
御子柴廣、森 明(国立天文台野辺山宇宙電波観測所) |
「200MHz電波望遠鏡の復元」 |
18 |
15:00〜15:30 | 30分 |
佐藤利男(東亜天文学会) |
「文献資料から見た国立天文台などの古機器」 |
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15:30〜15:45 | 15分 |
休憩 |
19 |
15:45〜16:15 | 30分 |
飯島 仁(標石グループ(測量史研究家)) |
「幻の経緯度原点、1等三角点「三鷹村」」 |
20 |
16:15〜16:45 | 30分 |
佐久間精一(VSOLJ(日本変更観測者連合)) |
「一戸直蔵博士資料入手の経路」 |
21 |
16:45〜17:15 | 30分 |
松尾厚(山口県立山口博物館) |
「山口県立博物館収蔵の天文学史関連資料」 |
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- 1)「開会の挨拶」 渡部潤一(国立天文台天文情報センターアーカイブ室長)
- 開会の挨拶 および、村上陽一郎氏のアーカイブ室へのメセージ紹介
- 2)「国立科学博物館所蔵の天文関係資料について」 洞口俊博(国立科学博物館理工学研究部
- 国立科学博物館に収蔵されている天文関係の資料およびその研究体制について紹介する
- 3)「国立科学博物所蔵の測地学資料について」 大迫正弘(国立科学博物館理工学研究部)
- 国立科学博物館に収蔵されている明治から昭和の半ばごろまで陸地測量部で使われた測量機械や測地学委員会由来の測定器など、わが国の測地学の歴史的資料を紹介します。
- 4)「東大南葵文庫の調査」 伊藤節子(元国立天文台)
- 南葵文庫は、紀州徳川家の当主徳川頼倫によって、明治29年に創設された文庫で、大正12年9月1日に起きた関東大震災で、壊滅的打撃を受けた東大図書館に寄贈された書物群を指す。その膨大な数から、今まで調査されてこなかったが、我々のグループが調査を始めて、現在、その半ばであるが、今までの調査の概要について報告する。
- 5)「東北大学天文教室および仙台市天文台の古い観測機器などについて」 土佐誠(仙台市天文台)
-
仙台市天文台に最近東北大学が廃棄したものが何点かありますので(六分儀(玉屋商店、1944年製)、セオドライト(測器社製)、パロマーチャート、ボン星図、IRAFマップ など)についてもお話したい。
- 6)「地域科学館における天文歴史資料の収集-大阪市科学館を例にして」 嘉数次人(大阪市立科学館)
- 天文学を扱う博物館・科学館では、天文学の研究に用いた観測機器や観測の生データ、記録など、研究に関わる資料を収集している施設もある。発表では、大阪市立科学館が所蔵する資料や、収集方法やメリット・デメリット等を紹介する。
- 7)「歴史的記録を用いた天体の長期的変動の探査」 藤原智子(九州大学高等教育開発推進センター)
- Ptolemaiosの「Almagest」(紀元2世紀)を始めとし、歴史的な天文文献は当時の空の様子を私たちに教えてくれる、貴重な観測記録として扱うことができる。本研究では、それらの記録を用いた、天体の未知なる変動の探査とそのメカニズムの解明について、講演を行う。
- 8)「ポスター発表:望遠鏡が開いた宇宙400年展」 渡辺文雄(上田創造館)
- 本年8月に、国立天文台の初期に使われた機器を借用して展覧会を行った。
この展覧会の概要について、ポスター発表させて頂きます。
- 9)「Archienhold 天文台(Berlin)の1世紀」 野上長俊(住友化学(株)生産技術センター 愛媛プロセスGr)
- 1896年に天文学者Friedrich Simon(1861−1939)によって旧東ベルリン郊外創設された天文台(21m焦点反射望遠鏡設置)の一般人への天文学の啓蒙普及の足跡を概観する。
- 10)「古代中国における月食記録と朔望之会について」 小沢賢二(安徽師範大学(中国))
- サロス周期は古代バビロニアのカルディア人の経験律から求められた日食および月食発生の周期(223朔望月)であるが、この周期を発見するためには、サロス周期の基礎となる月食周期である原初サロス周期を認識していなければならない。カルディア人は原初サロス周期からサロス周期を求めたが、古代中国人は原初サロス周期から中国式周期を求めたことを記録からひもといてみたい。
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- 11)「国立天文台子午儀資料館、天文機器資料館から国立天文台博物館へ向けて」 中桐正夫(国立天文台天文情報センター アーカイブ室)
- 国立大学には講座当たりの基準面積という制限があり、また研究者は新しい研究には熱心であるが、古い機器には関心を示して来なかった。大学共同利用機関の国立天文台にアーカイブ室が置かれ、歴史的に貴重な観測機器、測定機器等の発掘、復元、展示、有効利用を進め始め、将来的には国立天文台博物館を目指している。
- 12)「写真天頂筒について」 松田浩(国立天文台天文情報センター暦計算室)
- 写真天頂筒:PZTは、観測地点の天頂付近を通過する恒星を写真乾板に撮り、地球の自転運動を測定する望遠鏡である。時計や他の観測手段の精度が向上したため、1988年に観測は終了した。今年10月に展示のため移設したので報告する。
- 13)「いろいろな望遠鏡で撮影された星夜写真乾板の長期保存に向けて」 佐々木五郎(国立天文台先端技術センター)
- 昔に撮影された大きさの違う乾板、様々な場所や各種の望遠鏡を使用しての星夜写真乾板などを清掃して長期保存をする等。
- 14)「一般市民による皆既日食スケッチ(1887年)の保存状況の変遷」 山崎裕子(国立天文台天文情報センター図書係)
- 1887年(明治20年)、政府の指導で日本の一般市民多数が皆既日食のスケッチを行ったが、その後スケッチは保管場所を転々とし、発見と埋没が繰り返された。本発表ではその経緯と国立天文台図書室における現在の保存状況について述べる。
- 15)「水沢VLBI観測所所蔵の歴史的資料について」 真鍋盛二(国立天文台 VLBI観測所)
- 水沢VLBI観測所所蔵の歴史的資料について。
- 16)「人工衛星光学観測について」 平山智啓(元国立天文台)
- ベーカー・ナン・シュミット・カメラによって人工衛星の写真位置観測が三鷹(のちに堂平)で行われた。主にこの観測に関連して、語られることのなかった事項をお話したい。
- 17)「200MHz電波望遠鏡の復元」 御子柴廣、森 明(国立天文台野辺山宇宙電波観測所)
- 我々は、国立天文台(当時は東京天文台)で最初につくられた電波望遠鏡を野辺山観測所構内に復元した。これは、1949年に畑中武夫氏らによって製作された200MHz帯の電波望遠鏡である。
- 18)「文献資料から見た国立天文台などの古機器」 佐藤利男(東亜天文学会)
- 国立天文台などに残る古い天文機器の中には、今ではその原状や由緒が十分に確認把握されていないものもあり、これらについて今に残る文献情報との照合によって新事実が確認されれば、日本の近代天文学の歩みを知るためにも意義あることである。ここでは部外者の立場から、関係文献の一端を紹介する。
- 19)「幻の経緯度原点、1等三角点「三鷹村」」 飯島 仁(標石グループ(測量史研究家))
- 天文台構内にある1等三角点は「三鷹村」の名称がつけられています。三角点は地形図を作製するために全国に設置されましたが、1等三角点「三鷹村」は通常の三角点と違い、将来経緯度原点とすべく建設された特殊事情を持つ三角点です。その三角点「三鷹村」の由来について発表します。
- 20)「一戸直蔵博士資料入手の経路」 佐久間精一(VSOLJ(日本変更観測者連合))
- アーカイブ室に受け入れてもらった一戸博士資料の神田茂、五味一明、冨田弘一郎氏から入手した経緯について。
- 21)「山口県立博物館収蔵の天文学史関連資料」 松尾厚(山口県立山口博物館)
- 山口県立博物館が収蔵している江戸時代から明治初期までを中心とした天文関連機器・資料の紹介。
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