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国際天文学連合の国別会員数では、日本は第3位となり、名実共に天文学をリードする国となりました。次々と新しいプロジェクトが立ち上がる一方で、その軌跡を語るべき、一時代を築いた観測装置や測定装置、あるいは写真乾板などが見るも無惨な状態で放置され、あるいは廃棄されてきていました。このような状況を憂慮した国立天文台では、2008年4月に天文情報センターに「アーカイブ室」を立ち上げました。天文台の倉庫などに保管されていた各種の観測装置・測定装置を発掘・復元し、同時に民間業者などへわたって行方不明となっていた装置を捜索・回収し、また過去の写真や映像のデジタル化を進め、さらには所属が不明となった大量の写真乾板の整理に着手したところです。これらの一連の成果は、子午儀資料館や旧自動光電子午環フロアへの展示物の充実などに結実しつつあり、台外からも高く評価する声が届きつつあります。
一方、こういった活動をホームページやアーカイブ室新聞などで公開をはじめると、OB・OGだけでなく、これまで国立天文台にあまり関係がなかったような思いがけない方々から、ご助言や各種の有益な情報が寄せられるようになりました。実は、そういった情報によって、これまで行方不明であった観測装置の所在場所が確認され、無事に回収することができた例もあるほどです。
そこで、これまで発掘・復元された、これらの歴史的アーカイブスを、参加者の皆さんにも見学をして頂くと共に、われわれが知らなかった由来や用途についての情報交換、あるいは今後の活用などについての議論の場を持ちたい、と考え、本シンポジウムの企画に至りました。天文学だけではなく、関連分野である測地学、古文献学などの幅広い研究者、それにアマチュア研究者も出席をお願いし、今後のアーカイブ室はもちろん、広く今後の日本の天文学の歴史的アーカイブスをどのように進め、また活用していくかについて、議論を行う場になればと願っています。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。
開催日 | 2009年12月11日(金) 13:30−17:30、12日(土) 10:00−17:30 |
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場所 | 自然科学研究機構・国立天文台 三鷹 解析研究棟 |
参加費 | 無料 |
主催 | 自然科学研究機構 国立天文台 |
発表の形式 | 一般講演:口頭(ポスターも可) |
参加・発表申し込み |
下記の申込書に必要事項を記入していただき、電子メールでお送りください。 発表についての受付は終了しました。参加についてはお申込頂けます。 |
SOC
渡部潤一(国立天文台 天文情報センター)
中桐正夫(国立天文台 天文情報センター)
嘉数次人(大阪市立科学館)
洞口俊博(国立科学博物館)
土佐誠(仙台市天文台)
飯島忠(測量史研究会)
藤原智子(九州大学)
LOC(世話人)
中桐正夫、中根麻希子、渡邉香理、渡部潤一、佐藤英男、松田浩、小池明夫、佐々木五郎
問い合わせ先
中桐 正夫
〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1
TEL 0422-34-3962 FAX 0422-34-3810
e-mail archives2009@no!spam!!pub.mtk.nao.ac.jp
(「no!spam!!」の部分を取り除いてください)
以下のフォーマットに記入していただき、電子メールでお送りください。
メールの送り先:archives2009@no!spam!!pub.mtk.nao.ac.jp
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「国立天文台の歴史的アーカイブスに関するシンポジウム」 参加申込書 ・氏名: ・所属: ・連絡先 住所: 電話: FAX : e-mail: