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国立天文台博物館構想シンポジウム集録(PDFファイル 24MB)
天文情報センターでは、2008年にアーカイブ室を新設し、天体観測機器・建物・写真乾板ほか、近代から現代にかけてのさまざまな天文学資料をアーカイブしてきました。その成果はレプソルド子午儀の重要文化財指定(2011年)、最古の星野写真乾板の発見(2012年)、国立天文台台長賞の受賞(2012年)等、ご存じの通りかと思います。
一方、三鷹キャンパスの2000年7月からの常時一般公開 をはじめ、各観測所では施設の公開を積極的に行っており、国立天文台の総計としては年間10万人を超える見学者が訪れる「天文学に親しむための公開施設」となっています。
すばる、ALMAやTMTといった最新天文学の発展期だからこそ「温故知新」。天文情報センターでは、2010年度から本格的に(仮称)国立天文台博物館構想を検討し、概算要求での建物申請や適した組織改編等を検討して参りました。
今年度は、天文情報専門委員会の下に国立天文台博物館(仮称)基本構想委員会を設置し、国立天文台としての天文博物館をどう進めるべきか検討を開始しました。
本シンポジウムでは、台内外の皆さんからの多様な意見・注文をお受けし、また、先導的な活動をしている他機関の実践事例をお伺いし、総合的に「国立天文台博物館」はどうあるべきかを議論することを目的に実施いたします。
多くの皆様の積極的なご参加をお待ちしています。
10:00-10:10あいさつ林 正彦(国立天文台長)
10:10-10:501. 東京農工大学科学博物館の歴史と現状―大学博物館の使命と役割―中澤 靖元(東京農工大科学博物館)
10:50-11:302. 国立天文台博物館への期待松尾 厚(山口県立博物館)
11:30-12:103. 博物館と天文の関係−地域博物館で実施した天文特別展の経験から鳫 宏道(平塚市博物館)
12:10-13:30昼食
13:30-14:101. アーカイブ室活動から博物館に向けて中桐正夫(国立天文台・三鷹)
14:10-14:502. 国立天文台博物館(仮称)構想プラン山田陽志郎(国立天文台・三鷹)
14:50-15:00休憩
15:00-17:00見学会
17:30-19:30懇親会
9:30- 9:501. 博物館資料を含むアーカイブ資料の情報の共有五島 敏芳(京都大学総合博物館)
9:50-10:102. 地方天文台の移転事業小石川 正弘(仙台市天文台)
10:10-10:303. 研究機関におけるMAの連携と補完高岩義信(筑波技術大)
10:30-10:504. 核融合アーカイブ室の活動と「歴史公文書」管理の課題井口 春和(核融合科学研究所)
10:50-11:00休憩
11:00-11:205. 天文台・博物館における観測機器展示洞口 俊博(国立科学博物館)
11:20-11:406. 東京大学駒場博物館の活動について岡本 拓司(東京大学大学院総合文化研究科)
11:40-12:007. 歴史的天文資料を活用した日食(掩蔽)の普及に関する研究斎藤 泉(栃木県子ども総合科学館)
12:00-12:208. 天文博物館on Web原 道隆(フリー映像ディレクタ)
12:20-13:20昼食
13:20-13:351. 国立天文台水沢地区の状況と博物館構想亀谷 収(国立天文台・水沢)
13:35-13:502. 岡山天体物理観測所におけるアーカイブ状況戸田 博之(国立天文台・岡山)
13:50-14:053. 国立天文台施設公開の理念と目標縣 秀彦(国立天文台・三鷹)
14:05-14:204. 国立天文台施設公開の現状小池 明夫(国立天文台・三鷹)
14:20-14:355. 堂平観測所写真乾板の整理とファイル化大島 紀夫(国立天文台・三鷹)
14:35-14:506. ブラッシャー天体写真儀で撮影された乾板の発掘佐々木 五郎(国立天文台・三鷹)
14:50-15:00休憩
15:15-16:30〈国立天文台博物館プランの実現に向けて〉−課題と問題点の整理−
パネラー:小石川 正弘、中澤 靖元、松尾 厚、洞口 俊博、山田 陽志郎、中桐 正夫、司会:縣 秀彦
申し込みは締め切りました。
国立天文台 天文情報センター
山田 陽志郎
〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1
TEL 0422-34-3966 FAX 0422-34-3810
e-mail museum2012@no!spam!!nao.ac.jp (「no!spam!!」の部分を取り除いてください)