紫外線で迫るコロナの超高温
皆既日食の写真に写っている、太陽を取り巻く光のベールが「コロナ」です。
20世紀の中頃、コロナが100万度という超高温であることが判明しました。それに対して、コロナを熱する熱源である太陽の表面は、わずか6千度ほどしかありません。6千度の太陽がコロナをどのようにして100万度にまで加熱しているのか、実は今でもはっきりとはわかっていないのです。
太陽観測衛星「ひので」に搭載されている「極紫外撮像分光装置」は、太陽からの紫外線を観測することで、コロナがどのように加熱されているのかという、太陽最大の謎に迫ろうとしています。