国際光年とは

国際光年とは?

 太陽の光、照明の光、インターネットで情報を伝える光など、光はいろいろなかたちで私たちの日々の生活を支えています。科学技術においても光学は21世紀の最先端を担う一分野であり、また芸術や文化では光は欠かせない存在です。
 光の科学と技術の重要性について世界中の人々の意識を高めようと、国際連合は、2015年を国際光(ひかり)年とすることを宣言しました。国際光年は、光を知り、楽しみ、祝う活動が、世界中で行われる1年です。

>世界の活動を見てみよう(外部リンク)
http://www.light2015.org/Home/Event-Programme.html

>日本の活動を見てみよう(外部リンク)
http://iyl2015-japan.org/event/internal

2015年になったわけ

 光の科学と技術の発展の歴史を振り返ると、2015年がちょうど記念の年にあたることに気づくでしょう。人類は紀元前から光についての探求を行ってきました。その中で、光に関する近代的な科学研究を初めておこなったと言われるアラブの学者イブン・アル・ハイサムが『光学の書』を著したのは1015年です。その後、この本はヨーロッパの学術界に影響を与えました。アインシュタインは、1905年に光量子仮説 を、1915年に一般相対性理論 を発表しています。また、1965年にはペンジアスとウィルソンがビックバン理論の証拠となる宇宙マイクロ波背景放射を発見しました。同年、カオによって発表された光ファイバー通信に関する理論は光ファイバーの実用化に大きく貢献し、現代のインターネット社会をもたらしました。このように光に関する重要な発見や発明の記念の年であることから、2015年が国際光年に決まったのです。

宇宙からの光

 天文学は“宇宙からの光”を捉えることで、宇宙の謎の解明に挑んできました。国際天文学連合(IAU)は、“宇宙からの光”(Cosmic Light)をテーマに、国際光年の活動を進めています。

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国際光年2015“宇宙からの光”紹介ビデオ
http://www.iau.org/public/videos/detail/cosmic_jp/

主な活動プログラム

Cosmic Light Awareness
「宇宙からの光」を学ぶ教材、夜空の明るさを測る無料アプリや光害調査キャンペーンなど

Light: Beyond the Bulb
光や光科学の画像を集めたオンラインの展示ツール

Galileoscope
望遠鏡を組み立てて、仕組みを学び、月や惑星などを観察するプログラム

>『宇宙からの光』公式サイト(外部リンク、英語)