佐藤勝彦 自然科学研究機構長 インタビュー(第1回)
幸せの積み重ねでたどり着いた
インフレーションの研究
天文学や宇宙科学・宇宙物理学の分野は、光を大事な情報源として進んできました。国際光年である今年、2015年には世界的に光の研究のマイルストーンがたくさんあります。たとえば、今から100年前に成立した一般相対性理論もその一つです。一般相対性理論が予言したのは、当時の人が全く想像もしなかった宇宙観でした。その理論から導かれたビッグバン宇宙が確かに火の玉で始まったことを示す大きな発見も、50年前にありました。その辺りの研究の歴史と、これからの展望について、インフレーション理論の第一人者である佐藤勝彦 自然科学研究機構長にお話をおうかがいします。