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定例観望会について

定例観望会とは

定例観望会の様子
定例観望会の様子

国立天文台三鷹キャンパスでは、毎月2回、定例観望会(定員・申込制)を開催しています。都市部では、街灯りが暗い夜空を隠してしまいました。しかし、私たちの頭上には今でも変わらず宇宙が広がっています。この定例観望会で、多くの方々に天文学の面白さ・不思議さに触れていただき、天文学に興味を持っていただければと思います。

観望天体

月 Moon
火星 Mars
土星 Saturn

明るい東京の夜空でも観望しやすい月、惑星、二重星などを中心に、観望天体を設定しています。50センチ公開望遠鏡では迫力のある月のクレーター、木星の縞模様やガリレオ衛星、土星の環などがよく見えます。明るい星の色もよくわかるので、二重星はとても美しく見えます。また、星雲、星団などの淡い天体も観望天体となることがあります。比較的観察しやすい天体を選んでいますが、実際には写真よりもかなり淡く見えます。

開催日一覧・お申し込みはこちら

観望会の流れ(2024年度)

持ち物

  • 当落通知(メールの画面表示 または プリントアウトしたもの)
  • (冬期)防寒対策グッズ、(夏期)熱中症対策と虫除け対策 など

当日のご注意

  • 発熱のある方は入場をお断りいたします。当日の体調には十分ご留意ください。
  • 雨天曇天の場合でも定例観望会は中止にはならず、天体の解説や50センチ公開望遠鏡の見学などを行います(台風や大雪などの場合は、事前に中止を決定し、ご連絡する場合があります)。
  • 当日の天気が悪い場合は、可能な範囲で空の状況を X(旧Twitter)@naoj_kanboukai でお知らせします。
  • 光る靴などの発光グッズは天体観望の妨げになるため、持ち込めません。
  • 会場内では水分補給のみ可能です。食事はできません。
  • 定例観望会実施日に限り、観望会終了時まで有料駐車場の営業時間が延長されます。車両は裏門から入場し、有料駐車場にご駐車ください(正門からは駐車場に行けません)。
  • 屋内、屋外ともに、禁煙です
  • 懐中電灯、カメラ、携帯電話などの使用については、スタッフの指示に従ってください。

1. 受付

受付は、正門から入って正面にある低層棟(中央棟)のロビーです。

開場は、受付時刻の10分前です。それまでは建物内に入ることができません。
早めにお越しいただいても、ご案内するグループは変わりません。 指定された受付時間の直前にお越しいただくなど、各自お気を付けください。

  1. 受付で当選通知を確認します。スマートフォンやタブレットの画面、またはプリントアウトしたものをご提示ください。
  2. 受付後は、解説会場(講義室)にご案内いたします。

2. 解説

解説の様子

解説対象天体について15分程度の解説を行います(雨天、曇天時は少し長めの解説)。 解説は、天文学を研究している大学生や大学院生が行います。毎回工夫を凝らしているので、お楽しみに。

(雨天時は、解説の後に観望を予定していた天体の映像をご覧いただきます。)

3. 屋外に移動して観望

晴天時、曇天時は解説終了後、屋外にある50センチ公開望遠鏡へ移動します。

50センチ公開望遠鏡

晴天時(デジタル観望の場合)

  • 50センチ公開望遠鏡に取り付けたカメラで撮影した天体の映像を大型ディスプレイにリアルタイムに映し出し、グループ全員でスタッフの解説を聞きながら一斉に観望します。
  • 空の状況にもよりますが、解説天体を含め、天体を複数観望します。
  • 観望中のディスプレイに映したものは、写真撮影が可能です。
  • 観望終了時刻を決めていますが、途中でお帰りいただくことも可能です。

50センチ公開望遠鏡

晴天時(眼視観望の場合)

  • 1人ずつ50センチ公開望遠鏡を覗いて、観望します(空の状況によりますが、原則として2天体を観望していただきます)。
  • 全員が観望するまでに時間がかかるため、並んでいる間に空の状況が悪化すると、観望できない場合があります。
  • ドーム周辺に設置した小望遠鏡での観望も予定しています。
  • 観望中、写真撮影はできません(観望の妨げになるため、光が出るものも使用禁止です)。
  • 眼の粘膜からの感染に不安のある方は、メガネをかけて望遠鏡を覗いてください。
  • 観望終了時刻を決めていますが、途中でお帰りいただくことも可能です。

曇天時

  • 50センチ公開望遠鏡で事前に撮影した天体の映像をディスプレイに映し、ご覧いただきます。
  • 50センチ公開望遠鏡の見学ができます。
  • 写真撮影が可能です。
  • 望遠鏡の見学終了後は自由解散です。

雨天時

  • 講義室で天体の解説に続いて、観望予定であった天体などの映像をご覧いただきます。その後、屋外には移動せず終了、解散となります(50センチ公開望遠鏡の見学はできません)。

ご参加ありがとうございました。お気を付けてお帰りください。

雨天・悪天候の場合、天体観望はできません。
解説が長めになります(15〜20分程度)。事前に撮影した天体映像の観賞や50センチ公開望遠鏡の見学会(雨天時は見学できません)などを実施いたします。天体観望の実施/中止については、当日X(旧Twitter)にてお知らせいたしますので、そちらをご確認ください。

50センチ公開望遠鏡について

50センチ公開望遠鏡

50センチ公開望遠鏡は、一般の皆さまへの公開を目的の一つとして1994年に建設しました。この望遠鏡での定例観望会は1996年からスタートしました。以来、多くの方に天体観望の感動をお届けしています。定例観望会の他に彗星の研究観測、広報用画像の取得、学生のための観測実習などにも活用している望遠鏡です。

50センチ公開望遠鏡 基本性能
形式 カセグレン式反射望遠鏡
架台 フォーク式赤道儀
口径(主鏡の直径) 50センチメートル
焦点距離 6030ミリメートル
角度分解能 0.3秒(理論的限界値)
集光力 肉眼のおよそ5000倍
眼視での限界等級 16等(理想的な空の場合)
冷却CCDカメラでの限界等級 21等(三鷹における理想的な空の場合)