宇宙と光のこと ~天文学を読み解くヒント集~

先端技術センター 宮崎聡 准教授 インタビュー

見えないダークマターを見る
ハイパー・シュプリーム・カムの開発

すばる望遠鏡は、完成から15年を過ぎた今も世界の第一級の観測施設として活躍を続けています。宇宙の多様な現象を様々な切り口から研究するために、すばる望遠鏡には様々な観測装置が用意されています。新たな観測装置が開発されるたび、望遠鏡の性能が新たに引き出されていくのです。最大の特徴である主焦点での観測能力を、これまでよりも飛躍的に高めた新しい超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC:ハイパー・シュプリーム・カム)」。圧倒的な広視野と高感度を活かして、目に見えない宇宙の3次元地図を描き出すプロジェクトが始まります。先端技術センターの宮崎聡准教授に、HSC開発の苦労と、その驚異的な性能が切りひらく研究の展望、そしてモノづくりを通じて新しい発見に挑む物理実験のような天文学の醍醐味をうかがいます。

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実験を通して物事を理解していくことを教えてくれた高校の先生

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2016.1.12