平成23年度 科学映像クリエータ養成コース
修了制作作品をご利用になる場合は、自然科学研究機構 国立天文台 ウェブサイト 利用規程をご覧になり、著作物利用申請の提出をお願いします。
修了制作
清水陽介
微小円盤の磁極反転シミュレーション
磁気メモリ(MRAM) の動作原理である磁極反転のシミュレーション可視化映像。
楢ア弥生
Meteor Shower
彗星のダストが流星群として見える原理を説明するフルドーム作品。
映像が歪んでいるのは、本作がドームスクリーン用映像のためです。
森 愛梨
晴之助とお父さんのブラックホール地図旅行
ブラックホール周囲の現象を可視化とともに絵本風に解説するフルドーム作品。
映像が歪んでいるのは、本作がドームスクリーン用映像のためです。
朴 基恒
Invisible tovisible,visible to beyond imaginable
銀河形成シミュレーションの可視化映像をメインにするショートムービー。
原 健一郎
高性能計算機を用いた人工生命の研究
人工知能によらない人工生命のシミュレーション研究のプロモーション映像。
草野雄二
The Antikythra Mechanism
2000 年前の沈船から発見された天体運行計算儀をCG モデルで再現。
坪内重樹
金環日食
太陽・地球・月、3 天体の運動により日食が起こる仕組みを立体的に再現。
岡本崇志
星と元素
身近な世界に溢れる元素が恒星を起源とすることを解説するドーム作品。
映像が歪んでいるのは、本作がドームスクリーン用映像のためです。
飯田将茂
ゆうやけおばけがつかまえた
黄昏時の精神的な感動を捉え、手描きの絵で表現した鮮烈なドーム・アート作品。
ドームスクリーン用映像のため映像が丸くなっております。
平成22年度 科学映像クリエータ養成コース
修了制作
並木 優子
Ring(土星リング)
ガリレオが望遠鏡で見た「耳のある天体」は、実は土星の環だった。天文学の進化によって、耳にしか見えなかった土星の環の正体がわかってきた。土星リングのシミュレーション映像を軸に据えたミニクリップ。
波田野 聡美
Aurora Dance(太陽活動とオーロラ・ドーム作品)
空を覆うオーロラの光は、太陽の活動と密接につながっている。実写のオーロラ映像と太陽観測衛星のデータを用い、双方の関係を解説する。プラネタリウム上映を想定したフルドーム作品。(映像が半月状なのは、ドームマスターから切り出したためです)
浅田 真理
SCALE for SPACE(ミクロからマクロまでのスケール)
人間/地球のスケールから、宇宙、そして粒子の振舞いなど、ミクロからマクロまでのスケールをシームレスに見せる。
半田 晃士
Beyond the Ring(土星リング)
土星の環は、土星から見たらどう見えるのだろうか。空に浮かぶ大河のように見えるのだろうか。土星の環を内側から見るという視点が面白い作品。
岩城 邦典
Almagest(天動説シミュレーション)
プトレマイオスによってまとめられた天動説は、1000年以上にもわたり受け入れられた。著書「アルマゲスト」に記された太陽系モデルはどこまで正確だったのか。実際の数式を用いたCG映像と共に「アルマゲスト」の世界を見ていく。
佐久間 千里
Grip(遠心力と重力・ドーム立体作品)
太陽系の惑星は、太陽の重力と遠心力が釣り合い回転している。太陽に近いほど速度は速く、遠ければ遅くなる。「ケプラーの第二法則」をCGで表現した、アート作品。
藤枝 香
骨のリモデリング(骨の再構築)
人間の骨は常に代謝を行い、約3ヶ月で生まれ変わる。ライフサイエンス統合データベースセンターの人体モデルなどを使用し、骨が吸収、形成される様子を解説する。
伊藤 智佳子
恒星の誕生(連星系の形成)
星はどのようにして生まれるのか。その過程のシミュレーションデータ「連星系の形成」。可視化したシミュレーションの映像を元にしたミニクリップ。
平成21年度 科学映像クリエータ養成コース
修了制作
浅田健吾(サイエンスコース)
The Flow Control
翼面上の気流をコントロールする技術という自身の研究テーマを題材に独自のシミュレーションデータを可視化。
藤本雄太(サイエンスコース)
ダストの成長
惑星形成初期の現象であるダストの成長に焦点を当て、シミュレーションデータを中心に構成した解説映像作品。
Allen Ying(イメージコース)
What is a binary star?
連星とは何か?どのように出来ているのか?1分間の小番組を想定して作られた、イラストと英語ナレーションによる解説作品。
小野田賢(イメージコース)
太陽系惑星形成のシナリオ
惑星はどのようにして生まれたか。理論モデルやシミュレーションデータのCGを用いて解説する。
竹内伸(イメージコース)
日常の中の宇宙
コーヒーを注いだミルクの渦に連星系形成シミュレーションのイメージを重ねた。異色ながらも味わい深い作品。
YouTube:日常の中の宇宙:立体視版
福田吐夢(イメージコース)
CREATED SPACE1
連星系形成のシミュレーションデータを使用したシンプルな解説映像作品。連作として発展性も視野に入れている。
平成20年度 科学映像クリエータ養成コース
修了制作
The Sun
- メンバー:広橋 勝、渡辺有摩、米津麻衣、井内雅倫
- 担当講師:三浦 均、安藤 幸央
「太陽」をキーワードにスタイリッシュな映像コラージュ作品
基本方針:科学的事象を説明する作品ではなく、感覚的なものをスタイリッシュに見せる。
具体的手法として、
・ナレーションをいれない。
・理路整然とした流れにあえてしない。
・BGMにもこだわる。(オリジナル)
・「太陽」をキーワードにして、4人がそれぞれ独立した作品を作る。
そして最終の編集で全体を統一感のあるテイストでまとめる。
太陽データ提供:独立行政法人海洋研究開発機構
YouTube:The Sun ドームマスター版
YouTube:The Sun ダイジェスト版
失われた星を求めて
- メンバー:國分博明、三浦昭、望月銀子
- 担当講師:武田隆顕、中山弘敬
平安時代の超新星爆発の記録を元に観測した結果、1000年近く経たのちに同じ場所に超新星残骸が発見されて、記録が実証されました。
2004年にはJAXAがX線天文衛星「すざく」を打ち上げました。
こうして、天体観測の技術は飛躍的に進歩しました。その観測データから、可視光望遠鏡では得らなかった宇宙のダイナミックな観測データを得ることが出来るようになりました。
今回の作品では、X線望遠鏡の観測によって得られる、超新星残骸の画像・データとX線天文衛星すざくにスポットをあて、科学者から爆発シミュレーションを入手してビジュアライゼーションを行い、超新星爆発の仕組みをフルCGで映像化しました。
YouTube:失われた星を求めて ドームマスター版
YouTube:失われた星を求めて ダイジェスト版
Exoplanets〜第2の太陽系への挑戦〜
- メンバー:武貴寛、橋本淳、高部規子
- 担当講師:高幣俊之、中山弘敬
現在の天文学においてもっともホットな研究対象のひとつである系外惑星系。1995年に見つかった木星型惑星を皮切りに、ここ15年足らずの間に300個を超える系外惑星が発見されています。
しかし、その多くは直接観測されたものではなく、主星の運動や光度の変化などから間接的に存在が確認されたものです。なぜなら、恒星のすぐそばにあり恒星に比べてあまりにも暗い惑星を直接観測するためには、きわめて高い分解能が必要だからです。
この作品では、そのような観測に必要な分解能を得ることができるであろうすばる望遠鏡の補償光学系システムに焦点をあて、システム全体像とその仕組みについて、分かりやすく説明することを目標としました。システムのCGは実際のCADデータから起こしたものです。
また、今年が世界天文年であることを踏まえて、ガリレオが天体望遠鏡によって新しい天文学を切り開いたことになぞらえて、この装置が系外惑星系の研究に大きく貢献するものであることを訴えることで、単なる観測装置の説明動画ではなく、系外惑星探査が何を目指すのかという目的のひとつについて、見た人への共感を求める作品としました。
YouTube:Exoplanets〜第2の太陽系への挑戦〜 ドームマスター版
YouTube:Exoplanets〜第2の太陽系への挑戦〜 ダイジェスト版
修了生実績
井内雅倫
日本科学未来館の企画・制作による約25分の立体視プラネタリウム作品 「バースデイ〜宇宙とわたしをつなぐもの〜」の脚本・演出を担当。
広橋 勝
日本科学未来館の企画・制作による約25分の立体視プラネタリウム作品 「バースデイ〜宇宙とわたしをつなぐもの〜」の太陽CGを担当。